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ダウン症患者様の食事をサポート

投稿者:訪問歯科119番

 

「日本歯科大学口腔リハビテーション多摩クリニック」(東京都小金井市)が昨年  10月にオープンして

1年が経過しました。関係者はその後の運営に心を寄せています。

「歯科医療の新しい時代を見据えて、新しい取り組みをしている。」

ということで、毎日新聞( 10 月 28 日)がその一部を紹介していました。

 

食事をうまくとれないダウン症の子供たちの治療に役立ててもらおうと、日本歯科大が医師向けの

指導プログラムの作成に取り組んでいます。ダウン症児の摂食機能障害を専門的に治療する

医療機関は少なく、プログラムを公表して全国の病院で専門機関と同様の指導を受けられるように

したい考えのようです。

今年度中に他の病院と協力して効果を検証し、完成させたいとしています。

 

同大によると、ダウン症児は食事の際に舌を突き出してしまったり、口の筋力が弱いことから食べ物を

かまずに飲み込んだりしてしまうため、流動食やペースト状の食べ物しかとれないケースも少なくない。

これを改善するためには、歯科医師や医師らが一人一人の状況を分析し、食事のとり方を指導する必要がある。

だが、対応できる医療機関は全国に200〜300カ所しかなく、東京や大阪など都市部に集中しているのが

現状のである。

 

同大は昨年10月、高齢者や幼児らを対象に、口の機能にかかる摂食機能障害のリハビリ専門施設として

全国で初めて「口腔リハビリテーション多摩クリニック」を開設し、

今年9月末までにダウン症児約100人が受診しました。

筋力をつけるために子供の口の周辺をマッサージしたり、舌を出す癖をなくすための食事のとらせ方を

親に教えたりしています。

クリニックには専門的な治療を求めて関西からも患者が来訪しています。

そこで、日本歯科大は地方に住むダウン症児も適切な指導が受けられるようにと、

プログラムを作成することにしました。

 

実家が多摩クリニックに近いこともあり、ダウン症の1歳の長男を連れて神戸市から通う女性は

「4月から通い始め、離乳食を吐き出さず食べられるようになりました。

プログラムがあれば、専門施設が少ない地域のダウン症児の親も安心して子育てできるのでは」と期待します。

クリニックでリハビリを指導する同大の田村文誉教授は「ダウン症児の摂食機能障害は年長になるほど

改善しにくくなります。

早期に適切な指導が受けられるよう、一日も早くプログラムを完成させたい」と話しています。

 

【ダウン症】 23対・46本ある染色体のうち、21番染色体が1本多い3本ある染色体異常6によって発症します。

知的障害のほか、心臓などに先天性の異常があることが多いが、合併症は個人差があります。

平均800〜1000人に1人の割合で生まれるとされるようです。

 

以上が記事内容ですが、日歯大リハビリテーション多摩クリニックのスタートについては、

関係者の一部では、「正直、時期尚早という感じをもっていました。

もう少し議論を詰めた方がいいかも知れない。

懸念材料がなかったわけではないので」と当時の現状認識を吐露していました。

こうした背景もあり、その期待は高かったのです。

経営や人材の育成の視点からの課題もあるようですが、歯科界として、

今回の事業を含め期待は高まりそうです。

 

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