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訪問歯科診療

医療保険と介護保険、どちらが使える?訪問歯科の料金解説

はじめに

「訪問歯科を利用したいけれど、費用はどのくらいかかるの?」

「医療保険と介護保険、どちらが使えるのか分からない…」

訪問歯科について多くの方が、まず不安に感じるのが料金と保険の仕組みです。

 

ご自宅や介護施設等まで歯科医師や歯科衛生士が来てくれると聞くと、「高額になるのでは」と心配される方も少なくありません。

しかし実際には、訪問歯科は医療保険や介護保険が適用される公的な歯科医療サービスであり、通院と大きく変わらない自己負担で利用できるケースがほとんどです。

 

この記事では、

• 医療保険と介護保険、それぞれで何が使えるのか

• 居宅療養管理指導の考え方

• よくある誤解や注意点

について、初めての方にも分かりやすく丁寧に解説します。

 

「安心して利用できるかどうか」を判断する材料として、ぜひ最後までご覧ください。

 

第1章|訪問歯科は保険が使える歯科医療です

訪問歯科は、健康保険制度に基づいた正式な歯科医療として位置づけられています。

そのため、虫歯治療・歯周病治療・入れ歯の作製や調整・口腔ケアなど、基本的な診療内容は通院と同じように保険適用となります。

 

 

「訪問=高額」というイメージ

「自宅まで来てもらうのだから、費用が高いのでは?」と思われがちですが、訪問歯科では訪問診療料が加算されるだけで、治療そのものの点数は外来と同じです。

 

訪問という特性上、通院より若干のご負担が生じることはありますが、保険が適用されるため、無理のない範囲で利用できる費用設定になっています。

 

第2章|医療保険で使える内容と料金の考え方

まず、訪問歯科で必ず使われるのが医療保険です。

介護認定を受けていない方でも、医療保険のみで訪問歯科を利用できます。

 

医療保険が適用される主な診療内容

• 虫歯治療

• 歯周病治療

• 抜歯や応急処置

• 入れ歯の作製・修理・調整

• 歯石除去、口腔内清掃

• 痛みや炎症のコントロール

 

これらはすべて、外来と同様に健康保険の対象です。

 

第3章|介護保険が使われるケースとは?

訪問歯科では、要支援、要介護認定を受けられている方は、医療保険と併せて介護保険も使われます

それが歯科医師と歯科衛生士が使う介護保険サービスの「居宅療養管理指導」です。

 

 

居宅療養管理指導とは?

歯科医師や歯科衛生士が、

• お口の状態を評価。

• 日常生活でのケア方法を提案。

• ご本人様・ご家族様・関係職種へ助言する

こうした「管理・指導」の役割に対して算定されるのが、居宅療養管理指導です。

 

ポイント① :ケアプランの対象外

歯科医院が算定する居宅療養管理指導は、

歯科医師の判断で必要に応じて実施されるものであり、

• ケアプランには含まれません

• 介護保険の限度額の対象にもなりません

そのため、他の介護サービスを圧迫することはありません。

 

ポイント② :要支援・要介護認定を受けられている方は必ず算定されます。

 

第4章|実際の支払いイメージを具体例で解説

ここでは、よくあるケースをもとに、支払いのイメージを見てみましょう。

 

• ケース①:介護認定を受けているケース:むし歯を2本治療した場合

(71歳 男性|医療保険1割|介護保険1割)

• 医療保険:訪問歯科診療科 870円 + 検査・処置料等900円

• 介護保険:居宅療養管理指導料 352円~854円

• 自己負担割合合計:2,122円~2,624円(1回あたり)

※ 上記の自己負担金は目安です。

 

• ケース②:介護認定+障害者認定を受けているケース:入れ歯が割れてしまったため、修理をした場合

(81歳 女性|医療保険1割|介護保険1割|身体障がい者手帳2級)

• 医療保険+障害者手帳等:0円

(※各市町村の助成の取り扱いと同様。障害の等級や、収入により異なります。)

• 介護保険:居宅療養管理指導料 352円~854円

• 自己負担割合合計:352円~854円(1回あたり)

※ 上記の自己負担金は目安です。

 

ケース③:生活保護受給者の方

• お住まいの市区町村の福祉事務所にて「医療券」を発行してもらいましょう。

• 要介護・要支援の認定を受けられている方は「介護券」も一緒に発行してもらいましょう。

• 自己負担無しで診療を受けることができます。

 

第5章|料金面でよくあるご質問と注意点

Q1. 出張費や交通費がかかる?

→ かかりません。

訪問歯科では、交通費や出張費を別途請求することはありません。(※例外もあり)

 

Q2. 訪問歯科は自費診療?

→ 保険診療が基本です。

自費になるのは、特別な入れ歯素材などを希望した場合のみです。

 

Q3. 医療保険だけでも訪問歯科は使えますか?

→はい。介護保険がなくても、医療保険のみで利用できます。

要介護・要支援の認定を受けられている方は介護保険も適用されます。

 

Q4. 居宅療養管理指導は必ずかかりますか?

A. 要支援・要介護認定を受けられている方は必ず算定されます。

 

Q5. ケアプランに影響はありますか?

A. 影響はありません。限度額の対象外です。

他の介護サービスを圧迫することはないので、安心してご利用いただけます。

 

注意点

• 月の訪問回数や治療内容によって費用は変動します。

• 保険証・介護保険証の提示が必要です。

• 不明点は事前に確認することが大切です。

 

まとめ

訪問歯科は、「費用が高そう」「仕組みが難しそう」と感じられがちですが、実際には医療保険・介護保険を使って無理なく利用できる歯科医療です。

特に、介護保険の居宅療養管理指導はケアプランや限度額に影響しないため、ご本人様・ご家族様・ケアマネジャー様にとっても安心できる仕組みとなっています。

 

「うちの場合はどうなるの?」と感じたら、ぜひ一度、無料の電話相談をご利用ください。お身体の状態やお悩みを伺い、訪問歯科の利用方法を分かりやすくご案内いたします。

 

 

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