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平均寿命日本一長野県:歯の健康も指摘

投稿者:訪問歯科119番

 

「週刊文春」は、「平均寿命日本一“長野県作成 長寿の教科書”」とする、

医療ジャーナリストの長田昭二氏による記事が掲載されており、歯科の重要性にも触れているので、

その要旨を紹介します。

厚生労働省は平成 22 年に実施された調査した平均寿命で、沖縄県を抜き男女ともトップに躍り出たのが長野県。

その理由には「減塩摂取量を制限した」「野菜の摂取量が増加している」などの説明されていました。

 

しかし、それ以上に、この長寿に貢献したと指摘されているのが

小冊子“平成 24 年保健指導員等活動のしおり”の指摘をしています。

特に、佐久市の現状を報告しながら7つのポイントの目標を挙げていた。その実践が大きく貢献しているとしています。

①栄養と食生活、②身体活動と運動、③たばこ、④心の健康、⑤歯の健康=生涯を通じた歯と口の健康づくりにより、

80 歳でよく噛める自分の歯を 20 本以上有する人が増加するように取り組みます、⑥生活習慣病、⑦がんを列記しているが、

特に「歯の健康」について以下のように評価されていました。

 

「80 歳で 20 本の歯を残す、いわゆる“8020 運動”と同じ趣旨だ。これは単に歯の健康を守るだけでなく、

よく噛んで食事ができる状態を維持できるという点も重要だ。“しおり”には、よく噛んで食べると

食材の本来のおいしさを引き出すだけでなく、唾液分泌が促進されることが書かれています。

唾液には、歯に付いた食べ物を洗い流す作用があること、さらには様々な有効成分が抗菌・浄化作用を

発揮することも述べられています。口の病気は虫歯だけではありません。

 

 

歯周病、歯科医療が長寿に大きく関わっていることをお伝えいたします。

 

近年歯周病が色々な内臓疾患の発症要因になることが解明されており、

その予防は長寿を考える上で不可欠なことです。

さらに、お年寄りで口腔衛生が悪化すると、口の中の菌が呼吸器系に入り込んで“誤嚥性肺炎”の危険性を高めます。

 

昨 年、日本人の病気による死亡原因の第3位に、それまでの脳卒中に代わって肺炎が躍り出た ことからわかるように、

口の衛生と健康は極めて重要な問題なのです。

鏡で口の中を見て、 歯や歯肉、粘膜の異常の有無の観察する、かかりつけの歯科医を持ち、

定期健診や歯石の除 去を受けることなどが重要な取り組みになります。

特に寝たきりや、要介護状態の方は、訪問歯科診療を受診することにより、肺炎予防ができます。

また、胃ろうの方を減らすことも可能でしょう。さらに認知症の予防にも大きな効果があるといわれています。

 

ちなみに、噛む回数が増える食品として、根 菜、乾物、きのこ、小魚の積極的な摂取を推奨しています。

こうした県の取り組みが改めてクローズアップされている中で、

3月 29 日に開催された第 5回産業競争力会議で提出された資料・「健康長寿会議の実施」に向けての施策として、

「地域中心の取組、地方への権限委譲」の項目の中で、取り組みに当たっては、

「NPO・NGO と の協働や地方行政との組み合わせが効果的です。

 

高齢者・要介護者は口腔機能維持が長寿の秘訣ということがよくわかりました。

 

 

予防医療の重要性についてお伝えします。

 

国による一律行政ではなく、各地域が裁 量を持って取り組めることが不可欠で、

そのためのインセンティブを地方行政府に付与する ことが重要である」とした上で、

具体例として、広島県呉市の「被保険者のレセプトデータ や健診データの分析により、

ジェネリック医薬品の使用勧奨で 200 万円の費用で年間 1.1 億 円の薬剤費を削減、

糖尿病の重症化予防サービスを毎月継続勧奨して(3 年間で 200 名弱参 加)、

サービス利用しなかった患者の 1 割が透析移行するところゼロにしている事例がある」 と同時に、

「 一人当たり医療費が最も低い長野県の予防・健康増進への取組みを調査し、全 国展開を図ることも一案」

と紹介されています。

 

地域性があるのは事実として、7つのポイン トに中で、歯科保健の重要性は広く国民に理解を求めることは

重要であることは間違いない ようです。

 

なお、中原英臣・新渡戸文化短大学学長(医師・慈恵医大卒)も最近になり、

「長野に学 ぶ “健康な生活習慣”」と題してマスコミに主張しています。

 

「昭和 40 年では、男女トップ であり、当時の東京都の人は病気になったら一流の大病院に行き、

名医に診てもらえたから、 長生きだった。その証拠に、東京に医学部がある大学が 11 もあった。

ところが、今回の結 果にみると、東京は男性 14 位、女性 22 位に転落しているのである。

大病院で名医に診ても らって長生きする時代は、20 世紀に終わったのだ。

21 世紀は生きている私たちが健康で 長生きするには、病気になってからの対策よりも、

病気にならないような毎日の生活習慣が 大切ということになる」。

 

予防のための医療という発想が常識になる日は多くの国民にとって、そう遠くはないかもしれません。

 

高齢者、要介護者、障がい者の方への在宅歯科診療、訪問歯科診療、口腔ケア、口腔リハビリのご相談は

訪問歯科119番/在宅歯科医療支援機構 0120-763-182

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